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ギリシャ共和国 Hellenic Republic |
■1988年5月、エーゲ海の島に行く途中ということで、アテネに滞在しましたが、乾いた空気と大理石の構造物の静謐な存在感を味わいました。 |
2004年10月記述 |
■国会議事堂前の広場で鳩と戯れていると、オモチャの兵隊さんのような格好をして歩いてくる衛兵に出くわしました。何も調べずに歩き回っていたので、国会議事堂前の壁面が無名戦士の碑とは気づきませんでした。ちょうど、碑を護る衛兵が交代する場面を見ることができました。着ている衣装はエヴゾナスという民族衣装だそうです。 |
■パルテノン神殿は造られたときには極彩色に彩られていたということですが、アクロポリスの丘の岩盤と同じように白い大理石の地色をさらしている現在の佇まいを好ましいと感じます。ソクラテスやプラトンを輩出した古代ギリシャ文明の理知的なイメージを表すには大理石の静謐な白さが似合っています。 |
■イロド・アティコス音楽堂では何かリハーサルが行われているようでした。年月を感じさせる露出した石積みアーチは、どんな演目をも受け入れてきた時代の生き証人のようでもあります。 |
■アクロポリスの丘は至るところから見えました。旧市街地のプラカ地区の街路を見通すとアクロポリスの城壁のような壁やパルテノン宮殿が目に入ってきました。 |
■パナティナイコ・スタジアムは第一回近代オリンピックが開かれたスタジアムです。観客席は十分な大きさの大理石で優美な曲線を与えられ、重厚に作られていました。日本では大理石は高級石材ですが、ギリシャでは月並みな石材なのでしょうか? |
■ゼウス神殿は、かつては104本もの柱が立ち並んでいたらしいのですが、今は15本の柱が立っていました。さすが、ギリシャ神話の最高神「ゼウス」の神殿だけあって、現在でも広々とした床が残されていました。横倒しになった大理石の柱を間近で見ることができ、その巨大さを実感できました。古代ギリシャの人々の奔放な精神の高揚の夢の跡といった感じで、遺された遺物としての遺跡とはこうあるべきといった趣に包まれます。 |
■アテネの町中は至るところにモニュメントがありました。 | |
■ギリシャの概要 | |
面積 人口 首都 人種 言語 宗教 |
13万km2(日本の約3分の1) 1,094万人 アテネ(人口約300万人) ギリシャ人 現代ギリシャ語 ギリシャ正教 |
■ギリシャの略史 | |
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トロイア文明(〜前1200年頃) クレタ(ミノア、ミノス)文明(〜前1400年頃) ミケーネ文明(〜1200年頃) 古代オリンピック開催の記録の最古 ギリシャ・ペルシャ戦争 ピタゴラス没(前582〜497年) オリンピアのゼウス神殿建築 アテネ・パルテノン神殿建築 ヘロドトス没(前484〜425年) プラトン没(前427〜347年) アリストテレス没(前384〜322年) ローマ帝国が東西に分裂、東ローマ帝国(〜1453年、別称ビザンチン帝国、ビザンツ帝国、中世ローマ帝国) 東ローマ帝国が公用語をラテン語からギリシャ語の変更 オスマントルコにより東ローマ帝国が滅ぼされる ギリシャ独立宣言 ギリシャ王国独立 近代オリンピック開催 共和制 王政復古 〜49年 内戦 NATO加盟 軍事政権 新民主主義党(ND)政権 (君主制廃止) 全ギリシャ社会主義運動(PASOK)政権、欧州共同体(EC)加盟 ND政権 PASOK政権 欧州連合(EU)加盟 ND政権 |
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