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2003年10月9日〜 過去の→ 2003年4月〜9月分
2004年03月20日(土)
自転車でも逮捕!?
国家公安委員会と警察庁が18日発表した「平成16年度交通安全業務計画」では、「無灯火、二人乗り、信号無視、一時停止および歩道通行者に危険を及ぼす違反などに対して積極的に指導警告を行うとともに、これに従わない悪質・危険な自転車利用者に対する検挙措置を推進する」方針が打ち出された。
自転車生活の妻はお巡りさんの指導をよく受けるらしい。逮捕されないようにお願いしますよ。
しかし、自転車の運転マナーよりも、自動車運転中の携帯電話使用のほうも徹底的に指弾して欲しいものだ。
携帯電話を耳に当てながらハンドルを握って交差点に切り込んでくるドライバーの態度は不遜そのもので不愉快である。
2004年03月13日(土)
東京は日本一早い都市!
−さくらの開花予想−
さくらの花芽は冬の低温に一定期間さらされると休眠から覚め、温度の上昇とともに生長し開花するそうだ。気象庁が定義する「開花」とは、花が5〜6輪開いた状態のこと。東京では靖国神社にある標本木で判断するそうだ。「開花」から1週間程度で花芽の約80%以上が開花した状態の「満開」となる。
3月10日に気象庁が発表した北陸・関東〜九州地域の「さくらの開花予想(第2回)」によると、全国61地点のうち、最も早く開花する地点は東京、横浜の3月18日である。静岡、福岡、高知が20日で続く。ちなみに、早く咲きそうな鹿児島、種子島は25日、八丈島は26日と予想されている。
都市の高温化、いわゆるヒートアイランド現象が指摘されて久しい。特に夏の高温化による電力消費の増大や集中的な豪雨による都市型洪水の頻発に注目が集まっているが、東京はさくらの開花が日本一早い都市でもあったのだ。
実際の開花宣言日
3月17日(水) 福岡、宇和島
3月18日(木) 東京、横浜、静岡
3月19日(金) 和歌山、広島、松山、高知、大分
3月21日(日) 松江、浜田、米子、種子島
2004年02月29日(日)
「蛇にピアス」を読みました!
月刊「文芸春秋」3月号が3回目の増刷で過去最多の118万5000部を記録した。780円で芥川賞作品2つはお買い得なので、1冊購入した。通勤電車のおじさんには、単行本の「蛇にピアス」は似合わないが、「文芸春秋」なら違和感はない。
「スプリットタン」で始まる物語に引きながら、”芥川賞”という肩書き?に励まされ、読み進めた。登場人物達の住んでいる空間や彼らの行動は完全に異空間・別世界の出来事で、やっていることは異端の悪魔の所業と言われそうなことばかり。しかし、その異次元の表象を表現する言葉は意外に粘度が少ない。セックスに付随する様々な行為の詳細な描写もあるが、"めくるめく"情念のうねりや脈動が伝わってこない。行為のどぎつさとは別の淡泊な心象風景に気付かされてくる。いつの間にか、ルイの考え方や感じ方が常人のそれに思えてくる。人の死や日常の様々な出来事の一々に拘泥しないのか膠着してしまうことができないのか・・・。よく考えてみると、自分自身もそんなに全てのことに拘っては生きていない。
2004年02月28日(土)
交通事故死亡者数は過去最低の7,702人・・・事故は減ったのか?
26日、警察庁は「平成15年中の交通事故の発生状況」を発表した。それによると、人が傷つけられた交通事故は947,993件で、死傷した人は1,1189,133人、うち死亡者は7,702人だった。
死者数は昭和45年16,765人、平成4年11,451人の2つの山を越えて減少傾向が明らかなので、「運転マナーも良くなってきたのかなぁ。」と気楽に思っていた。しかし、事故発生件数と死傷者数が一貫して増加していることを見ると、救急救命システムや延命技術の向上によって、単に「死なせなくなった」ということなのかも知れない。
マスコミ論調では、65歳以上の高齢者の免許保有者数が24歳以下の若者のそれを上回り、事故数は平成14年と比べて若者層では減ったのに対し65歳以上では増えたことに注目しているものが多い。日本社会の高齢化を裏付ける現象だというわけだろう。
ただし、若者達は気を抜いてはいけないですよ。負傷者の数を年齢層別に人口10万人当たりで見ると、65歳以上層529.1人、20〜29歳層1,629.2人となっており、若者の負傷は高齢者の3倍以上なのである。
とは言え、免許保有者の最高齢は104歳だそうだ。いつまで経っても、車を運転する能力を保持していたいものですね。
2004年02月12日(木)
老化作用を抑制する遺伝子---オタクのほうが長生きなのかも?!
「オタク」といえば良くないイメージに付きまとわれているが、テレビゲームで識別力が向上し、いわゆる視覚情報処理能力がアップしていることを実験で明らかにしたというニュースがあった。
 さらに、2月10日、カナダ・アルバータ大学院生Mary Modayil氏を中心とする研究調査チームが、インターネットに精神的な癒しの効果があり、うつ病を始めとする気分障害の治療に有益であるとする研究レポートを発表した。
 また、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者たちが、人間の老化に関与する主要な遺伝子の特定に成功した。操作することによって線虫の寿命を2倍にすることができる遺伝子が、カロリー制限の結果として人間の老化作用を抑制すると研究者たちが考えている遺伝子と同一であることを突きとめたらしい。MITのレオナルド・ギャレント教授(生物学)は、厳しく食事を制限しなくても「老化に関わる遺伝子に作用する薬剤を開発すれば、カロリーを制限するのと同じメリットが得られる――労せずして益ありというわけだ」と大喜びのようだ。
 韓国ソウル大医学部の文信容(ムン・シンヨン)教授らのグループが、人体のあらゆる細胞に成長する万能性がある胚性幹細胞(ES細胞)を作ることに世界で初めて成功したと発表した。再生医療の実現にまた一歩近づいた。
 以上を総合すると、オタク族が元気で長生きできる環境がますます整いつつあるような気がしてきた・・・。
2004年02月01日(日)
「マイクローソフト.com」
「近鉄」
「青色発光ダイオード」
 昨年末、マイクロソフト社は、高校生が立ち上げたサイトのドメイン名を和解金10ドルで譲渡するよう申し入れていた。
 カナダのブリティッシュコロンビア州に住む高校生マイク・ロー君(17)は、自分の名前の後ろに「ソフト」を足した「MikeRoweSoft.com」を立ち上げ、自作のウェブサイトデザインでアルバイトをしようとしていたらしい。
 プロ野球の「近鉄バファローズ」が「近鉄」はもう要らないと言いだし、「近鉄」の代わりの名前を付ける「命名権」を35億円で売り出した。名称の売却は球団そのものの売却に相当し、野球協約上の参加料30億円の支払い逃れとして容認できないと、他球団オーナー達がご立腹の様子である。
 いずれも、実体への直接的な侵害ではないと思われるが、名誉やイメージを尊重せざるを得ない企業の社会活動としては、金銭だけの決着ではすまされないものがあるのだろう。
 しかし、日亜化学工業への青色発光ダイオードの特許権譲渡の対価200億円支払い命令は、食べちゃった料理を元通りにしろと言っているような感じがして、一企業にとっては名誉やイメージを通り越した経済的ダメージとなるのじゃないのかな。事前の契約による結果が200億円なら、円満なのでしょうけど・・・。
2004年01月25日(日)
日本エアシステム(JAS)の点検のための欠航は賞賛に値する!
 日本エアシステム(JAS)が保有するMD型機25機全部を点検するため、多くの便を欠航させるという措置は、乗客の安全を最優先する企業姿勢として称賛すべきだ。おそらく、品質管理や技術上の原因究明とそれに基づく企業責任や補償交渉などに果てしない時間と労力が費やされ、短期的に同社の経営体力を損なうことが避けられない。これに伴う損失に対しては公的な支援があって当然だろう。
 1月7日に鹿児島発大阪行きのJAS650便MD87型機が飛行中、左エンジンに振動が生じ鹿児島空港に引き返すトラブルが発生したことを受け、同じエンジンをつけている全ての機体を点検していた。21日、全機の点検を終えた結果、18機に関係する23基のエンジンで同様の亀裂を発見した。同社は点検のため200便以上の欠航を出し、正常運行のためには更に数週間を要する見込みだそうだ。
 エンジンメーカーの米プラット・アンド・ホイットニー社によると、76年〜01年に同型エンジン約2900基を製造、現在でも各国で1100機に搭載されているそうだ。
 今回のJASの対応は、トラブルに適切に対処し重大事故の発生を未然に防いでいると言える。世界の中で、JASがMD機を持っていて良かったなどと言って、胸をなで下ろせるような結末を期待したい。
2004年01月18日(日)
ハッブル宇宙望遠鏡の寿命
16日、米航空宇宙局(NASA)は、「ハッブル宇宙望遠鏡」を保守する任務のためにスペースシャトルを使わないことを表明した。
1990年ハッブル宇宙望遠鏡は500kmの軌道上に打ち上げられ、運用期間は当初から15年程度と見込まれていたそうだ。姿勢制御や軌道維持が行われなくなると2011年には地球に落下して燃え尽きることになる。
鮮明な画像で一般の人々にも改めて宇宙の神秘に思いを馳せさせた功績は計り知れないものがある。
その甲斐もあってか、2000年には既にハッブル望遠鏡の後継機として、口径8メートルで月よりも4倍遠くの軌道を回る宇宙望遠鏡の構想が発表され、当時、天文学分野で最も優先度の高い設備投資とされている。性能はアップしているが、技術の進歩で、ハッブル望遠鏡と同程度の費用で実現可能と見積もられている。
これからも、宇宙の美しさを見せてくれるプロジェクトが続けられるように期待したい。それにしても、ハッブル望遠鏡が落下して燃え尽きるしか方法がないのでしょうかね。もったいない・・・・。
2004年01月11日(日)
1円の電気代でも無断拝借にお灸
屋外設置の自動販売機のコンセントからラジカセ電源を無断拝借して路上パフォーマンスをしたり、電光看板のコンセントを無断で使って携帯電話を充電することは、電気窃盗罪にあたります。大阪府警による摘発で、いずれも被害額が1円程度、厳重注意の上「微罪処分」として処理されたようだ。
「1円くらいエエやんかぁ!」「キュークツやなぁ。シャレもわからへんのんかいなぁ。」と言う声が聞こえてきそうですが、所有者や管理者に「無断」で使うことはいけません。
ちょっと一服とタバコをくわえて「火をお持ちですか?」、炎天下を歩き回って「水を一杯!」、タイヤの空気が減ったので自転車屋さんで「空気入れを拝借」、迷って民家に駆け込み「電話を拝借!」などなど、昔から見知らぬ人同士でも「ちょっと拝借」ということはよくあった。これらの基本は文字通り「うやうやしく、へりくだって」まさに拝して借りるのであった。
物質的に充足しきった世代は、自分のものでも他人のものでも敬意を払わなくなってきた。「衣食足りて横柄になる」世の中への警告として府警に拍手!ですね。
2004年01月06日(火)
筋肉のすき間細胞は万能かも!?
「すき間産業」という言葉が注目された時期があった。基幹産業の振興によって経済成長を成し遂げ、ひと段落ついた頃、新たな成長の可能性として注目を浴びたものだった。よく考えると、「すき間」の意味は、誰も見向きもしない分野、取るに足らない無用なモノといったイメージがある。しかし、世の中にある充足されていない、いわゆる「すき間」を埋めていくことによって社会は充足されていく。
今回、不要なもの、あるいはその役割が不明であった細胞に注目が集まりそうである。
東海大医学部の玉木哲朗講師(神経・筋肉生理学)らのグループが、筋肉のすき間にある細胞は筋肉や血管などさまざまな組織に成長する能力を持っている可能性が高いことを突き止めた。
人体の組織作りは、胚から生成された幹細胞や骨髄細胞などを用いることで可能となるということで期待が集まっているが、体に豊富にあって(倫理的にも)手軽に取り出せる細胞が発見されたことで、自分の細胞を使った移植治療の現実味が一挙に高まることになるだろう。
新しいテクノロジーを普及させる経済的な素材を提供するものが、またもや「すき間」細胞であることが興味深い。
2003年12月25日(金)
スリム信仰と言うけれど
平成14年11月に行われた厚生労働省の国民栄養調査で、標準の体重だった15〜19才の女性のうち70.9%が「自分は太っている」と考えていたそうだ。
調査では、(肥満度=体重÷身長の二乗)を計算し、18.5未満を「やせ」、25以上を「肥満」、中間を「普通」と定義している。
私の場合、身長174cmなので、体重75kg以上で「肥満」、56kg以下で「やせ」ということらしい。現在体重66kgなので、あと10kgは痩せても良いらしいが、人からは「痩せている」と言われている身としては、「普通」とは思えない。
妻は「やせ」に分類されるが、痩せているというよりちょうど良いと私は思っている。
ということは、専門家の専門的な分類名に「やせ」「普通」「肥満」など普通人の日常用語を流用することで、用語の使用感と意味の実感に混乱をもたらしているような気がする。
結局、この調査のメッセージは、男性には「もっと痩せなさい」、女性には「もっと太りなさい」と言っているんだと考えると意義もありそうだ。
2003年11月14日(金)
ウイルスの人工合成に成功!!
またまた、ウイルスに関する新技術。
13日、米国の科学者グループがウイルスの人工合成に成功したと記者会見で発表した。
米メリーランド州にあるバイオロジカル・エナジー・オールターナティブズ研究所では、遺伝子情報を使って、5000以上の塩基を組み合わせたファージを合成したそうだ。人間の全遺伝情報(ヒトゲノム)解読で有名になったクレイグ・ベンター氏を中心とした科学者グループの成果だ。
今回はウイルスクラスの分子量の有機体の合成だが、細菌クラスの分子量になれば、人類は微生物という生物を創造することになる。特定の機能を持った微生物をピンポイントで合成・創出することができれば、水素を作らせたり、大気中の二酸化炭素を固定させたりすることが廉価で大規模に行うことが可能となるだろう。
オーストラリアの大鉄鋼鉱床は細菌の働きでできたと聞いたことがある。そもそも、現在の大気中の酸素も微生物が作り出したものだ。へたをすると、地球環境を維持しようとしているようで、まったく逆のテラフォーミングのスイッチを押してしまうことになるのではないかと心配だ。
2003年11月3日(月)
ワクチンが効かないウイルスを創出する技術
ブッシュ政権が年間約18億ドルを投じて進める「生物テロ防衛計画」の予算を使った研究の中で、ワクチンが効かないウイルスを米国のセントルイス大の研究チームが遺伝子操作で作り出したそうだ。研究チームは、オーストラリアの研究者が致死性の強いマウス痘ウイルスを偶然作り出した技術を応用し、成果としてウイルス作成過程を国際学会で公表までしているそうだ。
核兵器に続いて、人類は絶滅への新たな経路を造りだしてしまったような気がする。
偶然発見した方法で開発した技術を不用意に公表するという流れは、日常性の中で絶滅していく高等生物の末路の契機としていかにもふさわしいのかも知れない。
2003年10月30日(木)
ナノサイズ空間に光を閉じこめる技術
極微小電流で動作するナノサイズのレーザー、光一個を放出する量子通信用光源、光をそのままの状態で記憶する光メモリー、分子数個を検知する超高感度センサー、光を様々に制御する光チップ、等々幅広い応用が期待される光技術のブレイクスルーだそうだ。
野田進・京都大工学研究科教授らの研究グループが、ナノメートル(10億分の1メートル)単位の極めて小さな器に光を強力に閉じ込めることができる「光ナノ共振器」の開発に成功したことを30日付の英科学誌ネイチャーで発表する。
『光はエネルギー「波」か「一個」の物質か・・・』などと言っていては最近の子どもたちに笑われるかも知れないが、とうとう、光「一個」を取り扱う技術を手に入れることに一歩近づいたようですね。
2003年10月29日(水)
働かないアリでも「働きアリ」
「働きアリ」の個体別の労働内容を5ヶ月間記録してみると、個体によって働きぶりに違いがあることがわかった。北海道大大学院農学研究科の長谷川英祐助手(進化生物学)らがカドフシアリの働きアリ約30匹ずつの三つの集団を室内の人工の巣に移し、毎日3時間5ヶ月にわたって観察した結果を29日から札幌市で開かれる日本動物行動学会で発表する。
働きアリの仕事は「巣の外にエサを採りに行く」「卵や女王アリをなめてきれいにする」「ごみを捨てる」などがあるが、これらの仕事をほとんどしないアリが、どの集団にも約2割いた。彼らは、じっとしていたり、巣の中をうろうろしたり、自分の体をなめて掃除したりしているばかりで、エサを集めてきた働きアリから、エサを口移しでもらっていた。長谷川さんは「働かないアリは一見、役に立たないようだが、コロニーにとっては意味があり、役立っているとしたら興味深い。年を取って働けないのかもしれない」と話している。
今回の観察では働かないアリとよく働くアリの違いは、個体差なのか、集団内での意味のある役割分担なのか、集団内で不可避的に発生する無駄なのかは究明されていない。
以前、あらゆる集団では必然的にサボタージュ層が発生するというレポートがあったような・・・なかったような・・・。
2003年10月28日(火)
黒潮接近で異常潮位
6万年ぶりの火星の大接近に続いて(?)、太平洋では黒潮が日本列島に接近している。
今月26日と27日連続で、広島県厳島神社の回廊が冠水したため拝観を一時中止せざるを得ないような異常潮位が発生していた。この現象について、気象庁は、黒潮の流れが通常より四国、本州寄りになっていることなどが原因とみられると発表した。同庁によると、原因は不明だが、黒潮は9月ごろから、通常の沖合100キロ付近から50キロ付近まで近づいているという。また、1〜26日までに観測された各地の異常潮位は最大で、平常に比べて神戸市で+41センチ、広島市で+37センチ、高知県土佐清水市で+35センチなどだった。
川の激流が対岸に当たって這い上がる現象はよく見かけるが、大海原でも流れ(海流)が陸地に当たって這い上がる現象が生じているようなものなのでしょうか。
2003年10月22日(水)
レーザーの目は荒天時でも赤外線の目に勝る!
海上保安庁は、荒れた夜の海で、5キロ先の船影を捕らえ、1キロ先に漂流している人の顔を判別できるレーザー捜索監視装置の開発に成功したそうだ。
赤外線カメラでは、雨や霧に赤外線が吸収されるため、気象条件によって探索能力が大きく影響されてきた。しかし、レーザー光は色の反射率で形などを識別するため、対象物の温度が変化しても解像力に影響しない。そのため、海に落ちた漂流者の探索では海水温に近くなった漂流者の顔でも容易に識別できるという。
さらに、海上保安庁は「夜間に密輸船や不審船の船名や積み荷を確認するため、サーチライトで対象船を照らし、海上保安官が双眼鏡を使っている。レーザーでは相手に気づかれずにそうしたことが可能になり、遭難者の捜索も含め、大幅な能力向上が期待できる」と話しているそうだ。
軍事利用で最も発達すると思われるこのような技術が、海上保安庁で開発されたことを評価したいが、ひょっとすると、米軍などでは既に開発済みの技術なのかも知れません。
2003年10月14日(火)
脳からの信号で機械を動かす!?
サルの脳とロボットアームを導線でつなぎ、「意思」の力だけでアームを操る実験に成功したと、米デューク大の研究チームが13日付の米電子版専門誌「PLoSバイオロジー」に発表した。
アカゲザルに操縦レバーでロボットアームを操作することを覚えさせ、アームを伸ばしたりものをつかむように操縦するときの脳の信号パターンを解析し、その脳の信号パターンに対応してアームが動くように設定したところ、操縦レバーを介さないでもアームを動かすことに成功したという。
ただし、脳の信号パターを抽出・解析するため、アカゲザル2匹の脳の表面には細い導線を96〜320カ所も差し込まれているそうだ。2年半にもわたって脳に導線を差し込まれたサルたちではあるが、目立った副作用はないそうである。
この方法を人間に応用すれば四肢麻痺の患者が「意思」の力で機械を動かしたり、あるいは、導線経由で自分の四肢の筋肉を動かしたり出来るようになるかもしれないという。早ければ来年にも、人間の実験を始める許可を米食品医薬品局(FDA)に求める方針だそうだ。
2003年10月14日(火)
13日の雨、関東各地で被害
13日は午後2時過ぎから猛烈な雨になった。雨が激しくなってから30分ほどで神田川が警戒水位になってサイレンとアナウンスが鳴り響いた。14日になって13日の気象の異常さを伝えるニュースがあったので、ここに記録しておくことにする。
警察庁によると、13日午後、茨城県で製鉄所の大型クレーンが倒れるなどして、1人が死亡、1人が行方不明となったほか、関東甲信越地方での集中豪雨による人的被害は死者2人、行方不明1人、負傷者4人。建物被害は全壊が3棟、半壊が1棟になった。
気象庁の観測では、午後2時前後から1時間で千葉県我孫子市は61ミリ、茨城県龍ケ崎市60ミリ、東京・大手町で57.5ミリ、神奈川県相模原市で45ミリとなった。大手町の雨量は、10月の1時間当たりの記録としては1886年の観測開始以来2番目の多さだった。
JR東日本によると、この雨の影響で常磐線、中央線とも上下線合わせて10本が運休。相模線は踏切が冠水し、橋本―茅ケ崎間で一時運行を見合わせた。
2003年10月9日(木)
小数点記号は「,」か「.」か?!
13日からパリで開かれる国際度量衡総会に先だって、米英豪は『英語文の中で使う国際単位系の小数点記号としては「.(ピリオド)」を使うべきである』という決議案を提出した。
日本人から見れば何の問題もないように見える提案であるが、英国以外の欧州では小数点に「,(コンマ)」を使う国のほうが多いので、簡単には決まりそうもない。実際、国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)が2001年に出した「専門業務用指針」では、『ISOやIECの規格では、記述言語によらず、小数点に「,」コンマを使う』と定めているから大変だ。
今回の場合、日本はピリオド派なので決議案に賛成するのかもしれない。しかし、自分が今ある状態に安穏と出来るという理由だけで賛成する姿勢であれば、単純な多数決原理に異議を唱える権利を放棄するようなものとはならないだろうか。
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10月24日の朝日ニュースによると、
17日の総会で、「小数点はピリオドかコンマのどちらかである」との決議が全会一致で採択された。国際標準化機構(ISO)が定めた「,」への統一の動きに待ったをかけた形で決着したそうだ。

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