■青森県写真集■
<斧懸神社・神楽の舞い> 青森県青森市戸山 2008年 6月 11日撮影
6月9日善知鳥神社を皮切りに青森の宵宮シーズンが始まった。
爆裂音で告知することを目的とした打ち上げ花火が午後の空気を震わせ、「今日は何処?」という会話を惹起する。
11日は、坂上田村麿が草創したとされることから1200年以上の歴史がある斧懸神社(おのがけじんじゃ)の宵宮だった。
境内にある「斧懸の松」に、きこりたちが、斧の形をした枝を投げ懸けて木の切り出しの可否を占ったそうだ。
菅江真澄は「花の木を くだすもうしと山賤の とらでやしばし 斧懸の松」と詠んだ。
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斧懸神社宵宮。神楽の舞が始まっていた。
「神入の舞(かみいりのまい)」:面をつけずに舞う。東西南北・中央・天と地を清め、すがすがしい場所に斧懸神社の大山祗神(おおやまつみのかみ)の大神(おおみかみ)をお迎えする舞いだという。
拝殿のまわりから人々が見守る。
「磯浪の舞(いそらのまい)」。こわそうな、黒っぽい海の神さまの面をつけて舞う。ホオリノミコトが、兄のホデリノミコトから釣り針を借りて、釣りをしているうちに見えなくしてしまい、代わりの新しい釣り針をたくさん作ってゆるしてもらおうとしたが、ゆるしてもらえず海辺で困っていたとき、海の神さまが海中の藻の中から見つけ出してくれたり、龍宮城へ案内してくれたり、宝ものをもらったりした舞いだという。
「宝剣の舞(ほうけんのまい)」:恐ろしい天狗の面をつけて舞う。天照大神から、日本を治めるよう命ぜられたニニギノミコトが天から降るとき、サルタヒコノミコトが護衛している舞い。妨害するものがいないか、とても切れそうな剣を手に持ち、上下・前後・左右を、恐ろしい顔つきでにらみつけながら案内したのだそうです。
ささやかに露店が店開きしていた。
日が没した境内。
夕闇。
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