<大川原火流し> 青森県黒石市大川原 2007年 8月 16日撮影
「大川原火流し」は奇習、奇祭と呼ぶにふさわしい。
カヤとワラで作った舟を、舟子数名が曳きながら川を下る。
舟は、稲の早生(ワセ)、中生(ナカ)、晩生(オクテ)に見立てた3艘で、来年の豊凶を占う。
朝から各戸が集めたアシガヤとワラを使って舟を作る。
スゲ笠と野良着にすね当てをした舟子が早瀬や淵を懸命に舟を曳き、岸から村衆が笛太鼓と「ガンバレー」と声で励ます光景は、山奥の集落の厳しさと暖かさが交錯する。
■大川原集落は、南北朝時代に落人が移り住んだ集落だといわれている。この夜、自分で27代目だという住人と話をした。8月16日は後醍醐天皇の命日に当たり、650年以上にわたって絶えることなく火流しが行われているそうだ。灯火管制が厳しかった太平洋戦争中も中止しなかったとのことだ。
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大川原集落の上流端で早朝から舟作りに精を出していた。
テキパキと手が動いていく。
帆柱が自立した。
舟が完成。散らかったカヤ、ワラをかたづける者。舟子が曳く縄を取り付ける者。
ワラをあつかう手慣れた手。
完成して夜を待つ。
火流しの神事の前に、余ったワラ・カヤに火がつけられた。
火流しの前に川に入って水の感触を楽しむ。テレビの取材を受けていた。
スゲ笠と野良着姿の舟子のシルエットが物思いにふけるようだ。
神事。火流しを待つ人々。
舟に点火。
帆柱の先に火を受け、流れに曳き入れられる3艘の舟。
流れに入っていく舟と舟子。  (左の小さな写真にカーソルを置くと右の写真が入れ替わります。)




不如意な川の流れと川底のため悪戦苦闘している舟子たち。  (左の小さな写真にカーソルを置くと右の写真が入れ替わります。)




火を消さないよう悪戦苦闘する舟子たち。  (左の小さな写真にカーソルを置くと右の写真が入れ替わります。)




深みに足を取られて大変そう。橋の上から「ガンバレー」と黄色い声が飛ぶ。  (左の小さな写真にカーソルを置くと右の写真が入れ替わります。)




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