<えんぶり> 青森県八戸市 2007年 2月17日撮影
冬の青森で祭りらしい祭り、「えんぶり」を見てきました。
えんぶりは約800年前から続く豊作祈願の芸能。
馬をかたどった大きな烏帽子をかぶった頭を大きく振る独特の舞が有名だが、子供たちが恵比寿や大黒などに扮する祝福芸も楽しい娯楽性の高い芸能だった。

「どうさいえんぶり」は烏帽子の前に房がついており、テンポが速く激しく舞う。
「ながえんぶり」はゆったりと舞い、烏帽子に房はつかず、リーダー「藤九郎」の烏帽子に「ボタン」か「ウツギ」の花が付く。
田をならす農具「えぶり」を持って踊ったことから「えんぶり」、大地に眠る神様を呼び起こすことを「いぶり」と言うことから「えんぶり」。
子供が舞う「えんこえんこ」に、大黒舞、恵比寿舞、松の舞。

毎年2月17日から4日間開催されるが、今年は17日が土曜日に当たっていて見に行きやすい巡り合わせだった。
初日の17日は朝7時から長者山新羅神社に奉納摺りが行われる。
奉納を終えたえんぶり組は、10時から賑やかに市街地の一斉摺り会場に向かう。

昭和54年2月に国の重要無形文化財に指定。
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長者山新羅神社(ちょうじゃさんしんらじんじゃ)「五穀豊饒」「万人安穏」「無病息災」の祈願所に舞を奉納。
神前にうやうやしく。
神前に進まない囃子方は太鼓、手平鉦(てびらがね)、笛で賑やか。
拝殿に近づき太鼓のバチに気合いが入った。
囃子に合わせた子供たちのかわいい声が聞こえてきた。
小さな社にもお参り。
「どうさいえんぶり」の激しい舞。烏帽子の前に付いている房を振り回すように頭を大きく振る。
烏帽子を地面に摺るようにも見えるし、足を摺るようにも見える。えんぶりを「舞う」ことを「摺る」と呼ぶ。
松の舞。子供たちのかわいい仕草。ひょうきんにも見える。
恵比寿舞。最後に鯛を釣り上げる。
翁が進み出て。
ゆったりと舞う「ながえんぶり」。烏帽子には房がついていない。
えんぶりの絵馬が掲げられた拝殿。
鈴とお金をつけた銭太鼓を持って踊る「えんこえんこ」。農作業時の子供の役割は赤ちゃんのお守り。
えんぶり行列。
太鼓は横にいても腹に響く。背負う人はキツイだろう。
えんぶり組が長蛇の列に。
なんだかひょうきん。冬の農閑期の芸能だったのかも。
一斉摺り。
松の舞と大黒舞。市街地道路での一斉摺りの一コマ。
市街地道路での一斉摺り。激しく摺る一方で、南京玉すだれの話芸も。
笛や太鼓。
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