<種差海岸> 青森県八戸市 2006年 8月 3日撮影
多くの文人墨客が美しいと評する種差海岸に行ってきた。

東山魁夷
風景画家・東山魁夷(明治41生、平成7没)の作品『道』(昭和25第6回日展)は、種差海岸でのスケッチを基に描かれた。
昭和40年刊の『風景との対話』の中で氏が語った件がある。
『ひとすじの道が、私の心に在った。夏の早朝の野の道である。青森県種差海岸の牧場でのスケッチを見ている時、その道が浮かんできたのである。正面の丘に灯台の見える牧場のスケッチ。その柵や、放牧の馬や、灯台を取り去って、道だけを描いてみたらーと思いついた時から、ひとすじの道の姿が心から離れなくなった。道だけの構図で描けるものだろうかと不安であった。しかし、道の他に何も描き入れたくなかった。…私は、しっとりと潤いのある道が描きたかった。事情を話して牧場へ泊めてもらい、朝早く、まだ陽の登らぬうちに、この道を写生した。…こつこつと積み上げるような丹念な描き方で仕上げていった。この年、はじめて日展の審査員になり、この『道』の出品作は多くの人々の共感を得て、画壇的にも世間的にも認められるようになった。…』

司馬遼太郎
昭和47年「街道をゆく3」陸奥のみちの中での件、
「・・・どこかの天体から人がきて地球の美しさを教えてやらねばならないはめになったとき、一番にこの種差海岸に案内してやろうとおもったりした」
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昼間の種差海岸の写真です。
真夏ですが、なにか涼風を感じる芝生海岸です。
ハマナスの実と花。タチギボウシ。
ノコギリソウ。
スカシユリ。
ハマフウロ。
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