■青森県写真集■
青森県の 『 りんご、林檎、リンゴ 』 を集めたページです。
2006年、2007年、2008年の3年間に撮影しました。
<リンゴの花> 青森県弘前市 2006年 5月20日撮影
青森といえば「リンゴ」ですね。一週間位前からリンゴの花が咲き、2、3日前には一気に満開になっていました。
弘前の里中はどこを走ってもリンゴの花で一杯です。
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リンゴの花びらはフワフワとして頼りなげです。ツボミには赤味がありますが、開くとほとんど真っ白です。
リンゴ園にはタンポポが咲き誇っていました。
今日は午後から晴れて暑くなりました。
岩木山の山頂の雲が徐々に取れて残雪に陽光が当たって白く輝き出しました。
山一杯のリンゴの木に花が咲いています。
リンゴ園の地表は柔らかな緑草に覆われています。
リンゴの木の姿。
<りんご園> 青森県弘前市 2006年 9月16日撮影
いよいよ稔りの秋。早生のりんご「つがる」や「早生ふじ」が収穫の最盛期になってきました。
台風13号の動きを気にしながらりんご農家は大忙しです。
快晴ではありませんが、農作業には良いかもしれません。
つがるでもツヤに違いがあります。
ピカピカで縞模様が可愛いつがるです。。
穏やかなピンク色の「早生ふじ」です。。
カゴが重たそうです。収穫を終えた木にりんごが一つ。
真っ白いりんごの実を見つけました。
袋を剥がしているところでした。。
大きな実です。「世界一」という品種だそうです。
<りんご市場> 青森県弘前市 2006年 9月16日撮影
弘前市の国道7号線沿いには広大な敷地を持つ総合地方卸売市場「弘果弘前中央青果株式会社」があります。
早生りんごが収穫の最盛期ということで、16日は「サンつがる」を中心に34,900箱の入荷があったそうです。
10月のりんご収穫最盛期には200,000箱以上入荷するそうです。今日の6倍以上のりんご箱で溢れるということです。
懐かしいりんごの木箱で一杯でした。
市場の見学は事前に電話して確認しておいたのですが、今回は担当の方が広い構内を案内してくださいました。多謝。
  参考ページ → 弘果弘前中央青果株式会社会社案内施設見学
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第2卸売市場(6311平方メートル)の競りは半分終わった頃でした。
「つがる」と「サンつがる」。
屋内市場に入りきらないりんご箱が駐車場に並べられています。
競りは2つのグループで行われていました。30分で全て競り落とされました。
「黄王」と「サンつがる」。
第3卸売場(4783平方メートル)はりんご箱で満杯。
次から次へと競り落とされていきます。
競り落とされたりんごはどんどん運び出されていきます。
りんご豆知識
青森県のりんごは、1875年に最初の苗木3本が植えられてから、様々な苦難を乗り越えてきました。
苦難その一、植物としての「病気」と「害虫」の発生。
モニリア病、りんご赤星病、斑点性落葉病、黒星病、りんご腐らん病、斑点落葉病、高接病とたくさんの病気の発生、ゾウムシ、綿虫、シンクイ虫、尺取虫の大発生。
苦難その二過酷な気象
大雪による幹の裂開、霜害、ひょう害、水害などで樹体を痛めつけられ、台風や強風によって収穫間近の落果
記憶に新しいところでは、1991年9月28日の台風19号は青森市で観測史上最高の最大瞬間風速53.9m/sを記録し、大量の落果があり、全国からりんご農家支援の手が差しのべられました。
苦難その三嗜好果物との競合
ミカンイチゴの増産、バナナの輸入増、リンゴ果汁輸入自由化、オレンジ輸入自由化、りんご輸入相手国の拡大など、競争相手の勃興。
対策その一、手間を惜しまない。
手間をかけることによって消費者の選好に合った商品を生産。開花から収穫までの間に、りんご農家は樹上の実に数回触れることになる。
実すぐり(摘果):大きく、良い形になる中心果を残し、側果をつみ取る。実と実がぶつかって擦れないよう適度な間隔を空ける。
袋かけ、袋はぎ:病害虫から実を守る。着色を良くする。袋をかけて育ったりんごは貯蔵性が良い。陸奥という品種は、袋をかけずに育てると黄緑の実(”青い”と見る人もいる)となり、袋をかけて収穫直前に袋を除いて日光浴をさせると鮮やかな朱色の実となる。
葉とり:実の回りの葉を摘み、実に太陽が良く当たるようにして着色を促進する。ただし、植物にとっては葉が多いほうが光合成も十分できるので、甘い実を作ることができる。最近では、「葉とらずりんご」と称して見た目は悪くとも糖度・栄養分が多いりんごとして売り出している。
玉まわし:実の各面を太陽に向けてまんべんなく着色させる。
対策その二、豊富な品揃え
夏緑、祝(いわい)、黄王(きおう)、未希ライフ(みきらいふ)、つがる、彩香(さいか)、千秋(せんしゅう)、紅玉(こうぎょく)、スターキング・デリシャス、世界一、ジョナゴールド、北斗、陸奥(むつ)、シナノゴールド、王林(おうりん)、ふじ、金星(きんせい)などたくさんの品種が栽培されています。私の子供の頃には国光(こっこう)という名のりんごがあったと記憶しています。品種開発は、@消費者の嗜好の多様化、A病害虫への強健性、B流通販売過程での日持ちの良さ、などを狙いにしているようです。
りんごの授粉
りんごは同じ品種の花粉では実がならないので、他の品種が側に植わっている必要があります。
昔は耳かきの綿毛のような道具で花粉を付けて回る様子が報道されていましたが、昭和50年代からマメコバチという蜂を使って授粉させる方法が普及しています。
津軽地方では、りんごの花が咲く頃は学校が休みになったそうです。
昭和40年には天候不順で花が一斉に咲いたため、中学生や高校生、自衛隊員を動員して授粉作業をしたそうです。
むかし人工授粉をやっていたという人に手順を聞きました。
まずりんごの花を採ってきます。1つの株に5つくらいの花が咲くので、真ん中の花以外の側花を集めます。小さな目の網に花を擦りつけて雄しべの葯(ヤク)だけを集め、りんご箱の中で電球を付けて暖めると、翌日には葯がはじけて花粉が出てきます。集まったりんごの花粉に石松子(せきしょうし:ヒカゲノカズラの胞子)という増量剤を加えて準備完了。石松子は赤く着色されているので授粉済みの花の目印ともなります。
木守りんご (きもりりんご)
果樹の枝の高いところに実を1つ残す風習。幸魂(さちだま)信仰の流れ。
「全部取ってしまうと、来年は実がならない」次の新生を促す種として残していると思われる。生命の再生を願い、豊作を祈る。自然の営みの中で収穫させてもらっていることへの畏敬の念。鳥や虫などと自然の恵みを分かち合う心の顕れとも。
「木守(きまもり)」「木(こ)もり」「木まぶり」とも言われる。柿や柚でも見られる。
『富士見ゆる村の寧しや木守柿   角川源義』
抜粋 <巨樹・古木>抜粋 青森県津軽地方 2006年 9月23日撮影
弘前周辺の巨樹・古木を見る会があったので参加してきました。
樹木医の斎藤嘉次雄氏から興味深いお話をたくさん聞かせていただきました。
現地で現物を前にして専門家のお話を聞くと、一つひとつのお話が心にしみ込みます。
日本最古のリンゴの木(県天然記念物) : つがる市柏桑野木田字千年 樹齢128年、樹高7.4m、幹周300cm
古坂氏個人の樹園地にある。今年で128年目。
フランス原産と言われる「紅絞(べにしぼり)」という品種。毎年40箱収穫する。
一般にリンゴは4〜50年で接ぎ木などして品種を切り替えていくが、この木は接ぎ木をされていない希有な存在。
抜粋 <稲の稔り> 青森県津軽地方 2006年 9月24日撮影

秋の稔りを探して津軽平野をウロウロしました。
津軽平野ではやはり岩木山と黄金色の稲田が主役です。

24日は雲ひとつない快晴でした。
国道7号線を青森から弘前に向かっていましたが、浪岡を過ぎたあたりから岩木山が見え始めると、吸い寄せられるようにハンドルを切って稲田の中の道に入っていきました。
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稲穂とりんご。
山手のりんご園。鮮やかなピンク色です。
<りんごの収穫> 青森県弘前市 2006年 11月 11日撮影
りんごの収穫が終盤にさしかかっているというので、弘前のりんご園を見に行った。
りんご園でもぎ取られたばかりのりんごはたいへん美しい。
しかし、当日は曇り。もぎ取っていた農家の人は、「晴れていたらもっと綺麗だよ」と教えてくれた。
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りんごをカゴからりんご箱に、黙々と移し替えている人が見えた。
りんごの大きさキズをチェックしてりんご箱に仕分けしていく。
りんご園の奥の方では二人の女性がりんごをもいでいた。
カゴに盛られたりんごを青年がピストン輸送。
ウロのある古木が作業を見守っていた。
<木守りりんご> 青森県津軽地方 2006年 12月 9日撮影
雪が降り始めたりんご園では「木守りりんご」が寒風に冴えた色を添えていました。
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木守りりんご。
木守りんご (きもりりんご)
果樹の枝の高いところに実を1つ残す風習。
幸魂
(さちだま)信仰の流れ。
「全部取ってしまうと、来年は実がならない」次の新生を促す種として残していると思われる。
生命の再生を願い、豊作を祈る。自然の営みの中で収穫させてもらっていることへの畏敬の念。
鳥や虫などと自然の恵みを分かち合う心の顕れとも。
「木守(きまもり)」「木(こ)もり」「木まぶり」とも言われる。
柿や柚でも見られる。
『富士見ゆる村の寧しや木守柿   角川源義』
<雪と木守りんご> 青森県鶴田町 2006年 12月 29日撮影
ようやく、雪の綿帽子をかぶった木守リンゴを撮ることができました。
今年の青森は雪が降ってもすぐに溶けていくので、サンデーカメラマンにはチャンスが巡ってきませんでした。
今日も朝方は雪をかぶっていましたが、午後からは溶けてしまいました。
片面に綿帽子が。
しっかりした美味しそうなリンゴ。
雫滴り美味しそうなリンゴだと言ったら叱られるのでしょうね。
この園では、意外とたくさんのリンゴを残していました。
<りんご> 青森県青森市浪岡町 2007年 9月 22日撮影
青森市のりんご産地浪岡町をドライブしていると、目が覚めるような明るいりんご園に出くわした。
袋を取り去って反射材で下から照らされている「千秋」という品種だった。
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袋を剥いで数日経った「千秋」は、まだ白く明るい。
10月初旬の収穫までどんどん色づいていく。
<色づくりんご> 青森県青森市浪岡 2007年 9月 29、30日撮影
浪岡のりんご園を走ると、反射材で下から照らされ色づくりんごがたわわに実る樹に会える。
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岩木山を背景に朝日を浴びるりんご。
フレックス板で輝く女優のようなりんご。
太いリンゴの樹。
北八甲田連峰とりんご。
曇り空にも反射材で明るいりんご。
抜粋 <食材の秋> 青森県青森市 2007年 11月 4日撮影
青森の秋は食材が溢れる季節。
国は6月を食育月間と定めているが、青森では多くの食材が出回る収穫の秋11月も食育月間と定めている。
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キノコとリンゴの季節。
<積雪期のりんご樹> 青森県弘前市 2008年 2月 17日撮影
積雪期のアップルロード沿線では、りんごの独特の樹形がよく見える。
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りんごの樹は改良に改良を加えられ、独特の樹形に仕込まれている。
横に張らせた枝の上に雪が重く積もっている。
積雪期の色。
つかの間の青空が見えた。
緩やかな丘陵地に作業小屋が建つ。
抜粋 <里の春> 青森県青森市浪岡 2008年 4月 26日撮影
青森市浪岡で早朝の草花を撮った。
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もうすぐリンゴの花が咲き乱れる。
抜粋 <春の里・五所川原> 青森県五所川原市 2008年 5月 3日撮影
暖かい日差し浴びて田園をドライブすると春を満喫できる。
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りんごの木の下は黄色い花に勢いがある。タンポポと菜の花。
りんごの花は開くと白い。
白と黄色の競演。
うっすらとピンクを帯びたりんごのつぼみ。
りんごの木の下のナズナとタンポポ。
<りんごもぎ> 青森県五所川原市俵元 2008年 9月 7日撮影
五所川原市俵元の三上徳治りんご園でりんごもぎ体験がありました。
「つがる」という早生品種を収穫しました。
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矮化栽培のりんご園です。
りんごのもぎ方を教えてもらいます。
矮化栽培なので小さな子どもにも手が届きます。
脚立に乗って。
脚立で上の方のりんごももぎましょう。
二つめは小さいりんごを選んでかぶりついています。
たくさん収穫しました。
黄色い黄王もいただきました。
抜粋 <稲田> 青森県青森市浪岡 2008年 9月 21日撮影
あと10日以内には刈り取られてしまう稲穂です。
りんごと稲穂のツーショットはなかなかうまく行きません。
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稲穂の横にりんごを見つけましたが、色づきはこれからでした。。
<林檎!りんご!リンゴ> 青森県青森市浪岡町 2008年 9月 21日撮影
浪岡町を走ると反射シートで色づくリンゴが可愛らしい。
屋外にあるものなのに汚れることなく、一つ一つが輝いて樹に成っている光景を見ると、不思議な気分になってくる。
秋の味覚リンゴの早生種「サンつがる」や「さんさ」が直売所に並び始めた。
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これからどんどん色づいていくピンクのリンゴ。
反射シートで照らされる。
少々小ぶりの浪岡名産「おぼこい林檎」かな。
敷きつめられた反射シート。
 ■青森県写真集■
<りんご樹> 青森県鶴田町 2008年 11月 23日撮影
青森では19日にドカ雪が降った。
雪が積もった津軽平野を走っていて、りんご樹が折れている光景に出くわした。
雪の中、りんごを収穫している姿もあった。

  
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折れた断面が痛々しい。
雪の重みで枝を落としたのであろう。
重い雲の下でりんごを収穫する姿を見留めた。
雪の上、脚立を立てて収穫していた。
一瞬、陽が差した。
手際よくりんごがもがれて行く。
<雪のりんご> 青森県 2008年 12月 13日撮影
雪が降るりんご園を通りかかったとき白い景色の中に色を見つけた。
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木守りりんご。
黄色いりんごも白い雪に似合っている。
綿帽子をつけたりんごたち。
これから収穫するのだろうか?
抜粋 <吹雪く年末> 青森県青森市古川 2008年 12月 27日撮影
青森の古い面影を残す古川には、30年来注連縄を売っているというおばさんたちがいる。
アーケードの下でも吹雪くと店は雪まみれになる。
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りんご店も年末の追い込みだ。
りんごには適度な冷蔵になるのかな。
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