■青森県写真集■
青森県の 『ブナの木 』 の写真を集めたページです。
2006年、2007年、2008年の3年間に撮影しました。
   <ミニ白神> 青森県鰺ヶ沢町黒森地区 2006年 5月27日撮影
鰺ヶ沢町の海岸から車で30分くらい南に走ったところに「ミニ白神」というブナ林散策ゾーンがありました。
この散策ゾーンはきちんと管理されているため、「くろもり館」という案内所で住所氏名を記帳し、300円を払って入山許可書みたいな札を渡されます。コースは内回り1.1kmと外回り2.2kmの2つが整備されています。
「白神山地」として世界遺産に登録された地域はさらに20kmほど南ですが、ミニ白神も白神山地という山系に属しています。
パンフレットによると、「藩政時代には、田んぼの水を確保するために「禁伐林」として守られ、明治以降は、土地は国、生えている木は地元民という「官地民木」という形態で保護されてきた」そうです。このゾーンの面積は52haで樹齢200年を超えるブナもあるそうです。
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高い梢の新緑を見上げながら、ブナの幹の美しさに見入っていました。
ブナの幹は真っ直ぐなものが少なく、ムキムキとしたものが目に付きました。
青森では、新緑を春もみじと呼んでいます。
ホオノキでしょうか大きな葉が見えました。オオバキスミレが咲いていました。
下草にはヒトリシズカやシラネアオイがひっそりと咲いていました。
 <春もみじ・新緑> 青森県十和田市八甲田連峰 2006年 6月 3日撮影
青森の春は一挙にやって来る。青森の人たちが口をそろえて自慢する「春もみじ」だ。
青森市内から八甲田の山並みが見える。毎日刻々と色合いが変化していく芽吹きのさまを見ていると、休日が待ち遠しい。
八甲田の周回道路から樹林に踏み込むと、ブナの高い梢の新緑に陽が阻まれて意外と暗い。
今日は快晴であったが、絞るとシャッター速度は1秒程度になる。
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特異な形をした木が目に飛び込んできた。
周りの木の姿形とあまりにも違っている。
美しくすらりと伸びたブナの木々。
優しい肌合いの幹。
陽が傾いた頃、ようやく幹に陽が差す。。
   <白神山地、ブナの森> 青森県西目屋村高倉森 2006年 7月22日撮影
白神山地を案内してもらえるというので、霧と雨のなかを西目屋村の高倉森(829m)に行って来ました。
霧の中の大きなブナの幹が荘厳でした。
白神の白い神に会ったような気がしました。
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雨の中、傘を差しかけてもらっての撮影でした。
幹を伝って雨水がしたたっています。。
大きなうろのある古木。
大きな直径の幹が隣り合って立っていました。
霧の中に。
下図の赤線が今回歩いたルートです。
津軽峠の駐車スペースに車を置いて稜線に沿って南下しました。
津軽峠には、真新しい駐車スペースとトイレが設置されていました。しかし、トイレには電気と水道がありませんでした。おそらく、糞便は汲み取って区域外に持ち出して処理し、照明によって夜間の生態系を混乱させないようにする配慮と受け止めました。

まず最初にブナの「マザーツリー」と命名されている樹齢300年の樹を見に行きました。
車いすでも行けるような程度に歩道が舗装されており、マザーツリーの根元にはウッドデッキが施され、幹に触れる人たちが根系を圧迫しないよう整備されていました。
歩道から離れて踏み分け道を高倉森に向かいました。
雨合羽を着て、雨があがることを期待して歩き始めましたが、やや雨足が強くなる傾向は変わりませんでした。
高倉森の稜線の西側は世界遺産地域のうちの「緩衝地域」とされています。緩衝地域とは、白神山地世界遺産地域管理計画において、「特にすぐれた植生を有し、また、人為の影響をほとんど受けていない核心的な地域(核心地域)の周辺部の緩衝帯としての役割を果たす地域」とされています。
緩衝地域であっても十分に自然の荘厳さを持っている地域でありました。

※この地図はハンディGPS「eTrexLegendC」で記録した位置情報を「カシミール3D」で描画したものです。
<黄葉、ブナ林散策> 青森県八甲田山 2006年 10月14日撮影
黄葉のブナ二次林を散策しました。
北八甲田の谷地温泉から蔦温泉に下る道沿いは樹齢のそろったブナの二次林が広がっています。
東北森林管理局の説明書きを引用しておきます。
「大正の末から昭和の初めにかけて、古くからあったブナ林は、放牧のため、日陰を造るのに必要な樹木を残してほとんど伐られました。その後六十年余りの間に、これら残された木の種から芽生えた樹木等により、再びこのようなブナ林(二次林)になったものです。」
夢中で写真を撮っていたら、いつの間にか帰る方向が分からなくなって、少々恐い思いをしました。
ブナ二次林の中は下草が少なく歩きやすい。
紅葉ではなく黄葉が似つかわしい。
二次林の母樹となった老木が苔むして朽ちていました。
二次林の母樹たち。
たくましく大きな母樹。
母樹の周りに大きさの揃った樹が一定の距離をおいて取り巻いています。
人家に近い里地の雑木林のような光景でした。
落ち葉、ブナの実、キノコ、芽生えたブナの黄葉。
<ブナ林、輝く> 青森県八甲田山 2006年 10月21日撮影
北八甲田連峰の田代平の黄葉が美しい。
午後から下北半島縫道石山方面に行く予定だったので、早朝の八甲田山を満喫した。
黄色の葉が陽光を浴びると、林内が燃え上がっているようで、瞳をめぐらせると目眩を覚えた。
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輝く黄葉が自動車道路に迫ってくる。
林内で見上げる。
赤い紅葉は希少。
燃え上がる。
燃え上がり黄色を謳歌するブナ。
若木も古木も。
幹にも燃え移りそう。
<八甲田山、雪> 青森県 2006年 11月 19日撮影
初冠雪から初めて(?)の快晴の日曜だった。
十和田市から見ると、八甲田山以外の山は無いかのように、スッキリした山容を見せていた。
真っ向から太陽を浴びた八甲田山には、様々な艶が浮き上がっていた。
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ブナ林。
影。
<白神岳登山> 青森県深浦町 2007年 3月 31日、4月 1日撮影
世界自然遺産「白神山地」の西端にある白神岳1232mに登った。
大町桂月が「我一人立つ堅雪の山」と、春に表面が堅くなった雪山を歩くことを愛したように、現代の青森人も春山を楽しんでいる。
自然遺産核心地域の西の縁を成す稜線上に山小屋がある。
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徐々に雪が登山道を覆いはじめる。
新しく降った雪が枝に陰影を与える。
雪を溶かすブナの幹。
コケが付く幹。
ブナ帯。
ブナ。
樹。
稜線のブナ帯。
最後の急登。
ダケカンバと霧氷。
横倒しの樹。
頂上稜線の雪原。
氷雪の世界。
頂上の小屋。
酒盛り。
霧の樹林。
白い神に出会う場所。
樹幹。
白い神。
白い神が棲む。
樹幹。
<春を待つ梵珠山> 青森県 2007年 4月 7日撮影
青森市街から車で15分ほど走ると、「梵珠山県民の森」に着く。
森の中の散策路が丁寧に整えられていて歩きやすい。
春の花には少し早かったが、サワグルミの道、ミズバショウの道を歩いてみた。
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登り口の湿地にあるミズバショウの群落。少々早かった。
歩き始めるとミズナラ、サワグルミ、ブナの樹林を行く。
徐々に雪に埋もれる。
春の土手の定番はフキノトウ。
キクザキイチゲの中でも早く咲くものは色が濃いように感じる。
カタクリが準備中。
爽やかな散策路。
オブジェ。
頂上付近はかなりの積雪が残っている。
雪原に伸びる樹の影。
柔らかな曲面にしなだれる影。
<春の草木> 青森県青森市東岳 2007年 5月 12日撮影
青森市の東、浅虫温泉の南に標高684mの東岳がある。
シラネアオイが見られると聞いたので出かけていった。
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春なのに秋の紅葉のような光景に出会った。青森の人は「春もみじ」と呼んで楽しんでいる。
頂上に近くなるとブナの純林となっていた。
麓は若葉が萌えていたが、頂上付近は樹冠にわずかな緑が見える程度であった。
カラマツとハウチワカエデも萌えていた。
エゾノイワハタザオとミツバアケビ。
カラフルな芽吹き。
清楚で可憐なヤマザクラの花弁。
ようやくシラネアオイを見つけた。
カエデの花とクジャクシダの幼葉。
<雪解けとブナの芽吹き> 青森県青森市八甲田山 2007年 5月 19日撮影
八甲田山のブナの二次林で淡い芽吹きが始まっていた。
脱ぎ捨てられた冬芽の殻が雪面に散らばっていた。
雨で樹幹が黒く締まりのある景観だった。
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黒々とした雨を吸った幹に誘われた。
残雪の林内はうっすら湯気が立っているよう。
<白神山地・二ツ森> 青森県鰺ヶ沢町、秋田県藤里町 2007年 10月 14日撮影
秋田県八峰町から白神山地二ツ森自然観察教育林に行ってきた。
青森県深浦町から国道101号線を南下して、秋田県八峰町八森から林道青秋線で白神山地に向かう。
林道終点から県境沿い歩道を1kmほど歩いて二ツ森の頂上に立つ。
歩道から岩木山、頂上から白神岳、向白神岳が遠望できた。
周辺の紅葉も素晴らしかったが、途中のブナ林はササを下草として味わい深い風情を持っていた。
林道青秋線は白神山地を北上して青森県西目屋村に通じる計画であったが、県境で途絶えている。
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黄葉に埋まって歩く二ツ森歩道。
カエデ類が鮮やかな赤や黄を添える。
二ツ森山頂からの眺め。白神岳、向白神岳の稜線が遠望できる。
二ツ森山頂周辺の紅葉。
二ツ森歩道から遠望する岩木山。
ササを下草とした優美なブナ林。
下草のササと梢の黄色が美しいブナ林。
陽が射して輝くブナ林。
黒い幹と白い幹が印象的。
<紅葉・黄葉> 青森県青森市八甲田山 2007年 10月 21日撮影
八甲田山を走る国道103号線沿いでドライバーの目を奪う紅葉・黄葉を撮った。
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ブナが支配する森だが、ドライバーの視線には下草の紅葉が目に入る。
カエデやツタウルシの紅葉。
ブナの下草の紅葉がカラフルだ。
陽が射すと輝く。
国道103号線から見上げる黄葉。
<紅葉> 青森県青森市八甲田山 2007年 10月 25日撮影
行く秋の紅葉を惜しんで八甲田を歩いた。
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ダケカンバの黄とカエデの朱。
ブナの黄。
ブナの若木の黄。
ブナとミズナラの黄。
ブナの二次林。
ブナの二次林。
石倉岳。
<紅葉・地獄沼> 青森県青森市八甲田 2007年 10月 25日撮影
地獄沼に来た時、ちょうど西日が当たっていた。
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21日には雪を被っていた大岳はすっかり裸になっていた。
西日を浴びて輝く。
<新緑のブナ林> 青森県青森市 八甲田山 2008年 5月 5日撮影
芽吹いてやや暗くなったブナ林を歩いてみた。
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芽吹いたブナ林の雪面は芽鱗で覆われている。
芽吹いたばかりの新葉は風で千切れやすいようだ。
ブナ林内ではどちらを見てもよく似た幹に取り囲まれる。
根回り穴。
役目を終えたブナ二次林の生みの親。
ブナの実の殻。
粗に生えるブナ。
<ブナの花> 青森県青森市 八甲田山 2008年 5月 5日撮影
八甲田山ではブナの芽吹きが美しい。
ブナは芽吹きと同時にたくさんの雄花、雌花をつけている。
梢が高いので、ブナの花をなかなか間近で見ることができないが、ちょうど良い高さで眺めることができる場所を見つけた。
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瑞々しいブナの新緑。
雪が溶けきる直前に芽吹いているようだ。
小枝の下のぶら下がる雄花。小枝の上に立つ雌花。
ブナの雌花。
ブナの雌花と雄花。
<雨のブナ林> 青森県青森市 八甲田山 2008年 8月 24日撮影
雨に濡れたブナ林もいいもんだ。
北八甲田連峰の萱野高原と銅像茶屋を結ぶ火箱沢林道でブナ林を眺めた。
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夏の終わりのブナ林内。
ブナの幹の模様が美しい。
<ブナ、ヒバ原生林・烏帽子岳> 青森県野辺地町 烏帽子岳 2008年 9月 20日撮影
野辺地町の烏帽子岳はヒバとブナの原生林に覆われている。
野辺地町の国道4号線を走ると、烏帽子岳の頂上にいくつのもアンテナ塔が立っているのがよく見える。
どこからも見通すことが出来るポイントであることは容易に推測できるが、人工構造物が占拠する場所への山行を敬遠していた。
麓の野営場手前に車を置いて山道を歩き始めると、ヒバの原生林からブナの原生林へと植相が変化していく。
この日は、ヤマセ(東風)のため頂上付近のブナの原生林は雲の中で眺望はゼロであったが、深い森を感じることができた。
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野営場からの登り始めはゴツゴツしたブナの幹が出迎えるが、すぐにヒバの原生林に入る。
ヒバの原生林。
ヒバの天然更新。倒木の根と幼樹。
最後の急坂からブナの原生林となる。ここから上は雲の中だった。
頂上への稜線付近もブナの原生林が続く。
ブナとチシマザサが覆う稜線。
ヒメアオキ。ソウシシヨウニンジン。
ジャコウソウ。花弁が落ちてもガクが緑の花のように残っています。
オクトリカブト。烏帽子岳には烏帽子のようなトリカブトの花がよく似合う!?
アオモリアザミ。
アカツメグサ。エゾニュウ。
森の主たち。
<紅葉・北八甲田> 青森県 2008年 10月 12日撮影
ようやく日差しに輝く紅葉と出会った。
北八甲田のホテル城ヶ倉から酸ヶ湯のホテル八甲田までは紅葉狩りの車が数珠繋ぎでした。
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北八甲田の大岳を見上げる酸ヶ湯駐車場。
大岳と硫黄岳。アオモリトドマツの濃い緑と紅葉とのコントラストが美しい。
地獄沼。
赤黄緑。
<紅葉の北八甲田連峰> 青森県青森市田代平 2008年 10月 13日撮影
東八甲田の田代平を通って赤沼に向かう途中で朝日を受ける北八甲田連峰を眺めた。
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北八甲田の赤倉岳、井戸岳の山塊。
田代平のススキ原。雛岳と高田大岳。
田代牧場越しに見る雛岳。
雛岳の山腹。
国道394号を谷地温泉に向かう途中に黒森が見える。
国道394号を谷地温泉に下る途中で南八甲田の乗鞍岳、櫛ヶ峰が見えた。
<神々しい黄葉のブナの森> 青森県十和田市 2008年 10月 13日撮影
私はブナの森で見上げるのが好きだ。
美しい肌の幹と天を覆うブナの葉から漏れる陽光・・・・本当に神々しくも感じられる。
国道103号の仙人橋から赤沼に至る道は大きなブナが多い森だった。
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太いブナの幹がスッくと立っている。
ブナの幹の肌合い。
枝振り、幹振り、宜し。
太い木が林立する。
彩り。
様々な表情の林内。
厚い植物相の森。
林床の木々。
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